むかし鳥、ばくだん、味玉をセットで 平飼い鶏を炭火で味わう 炭鳥蔵IKADA

IKADA料理 青梅市御岳の「炭鳥蔵IKADA」(森田一匡店主)は1日、平飼い鶏の骨付きもも肉を炭火で焼いた「むかし鳥」、球状の大きなおにぎり「ばくだん」、味付け玉子の3種を組み合わせた「昭和いろり炭火焼きセット」(税込み1350円)を発売した。素材の質にこだわった味わい深い料理がセット価格で楽しめる。
看板メニューの「むかし鳥」は、青梅や入間で育った平飼い(放し飼い)の鶏を使用。狭いケージの中で飼育されるブロイラーにはない歯ごたえと、かめばかむほど増す旨みが特長だ。甘醤油か塩のシンプルな味付けが肉の旨みを引き立て、炭火であぶることで皮がカリッと香ばしくなる。薬味のブドウ山椒(自家栽培)をかじりながら食べるのがおすすめ。
「ばくだん」は関西、九州方面ではよく知られる爆弾のようなおにぎり。同店では鮭、梅、昆布の3種の具を入れる。鮭と昆布は北海道産、のりは肉厚な広島産、米は長野県飯山産と各地の美味しい素材を集めた。味付け玉子には地元青梅の川鍋養鶏の卵を使っている。おかわり自由の昆布汁が付く。
森田店主(55)は広島県の出身で、「地鶏」と呼ばれる平飼いの鶏肉を食べて育った。だが、東京では柔らかいもも肉が主流で、昔ながらの味と出合う機会はなかった。幼少期の味は忘れられず、国立や立川などの美術館に学芸員として勤務しながらも、「いつかはあの味を大勢の人に知ってもらいたい」と思いを温め続けてきた。
5年ほど前に早期退職し、御岳山の麓に良い土地を見つけて国分寺市から移住。自宅敷地内に店舗を構え、昨年11月に開店した。
20代に武蔵野美術大学の研究室で民俗学に携わって以降、訪ねた先や暮らす土地で、地元の人の生活に思いを馳せるのがライフワークになっているという。来た人に地域を知ってほしいとの思いから、店舗横の蔵で多摩川の筏流しの歴史に関する展示を行っている。見学自由。
店の営業時間は午前11時~午後5時(夏季)、冬季は4時まで。木曜定休。セットメニューは単品販売や持ち帰りも可。肉は数に限りがあるため予約しておくのが確実。問い合わせは0428(85)8726まで。(伊藤)

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